決済テクノロジー大手のNuveiが、イスラエル創業のフィンテック企業「Payoneer」の全株式を現金で取得する買収契約を締結しました。
買収総額は27億5,000万ドル(約4,000億円)に上り、1株あたり7.40ドルでの取得となります。買収資金はBMOキャピタル・マーケッツを主幹事に、RBCキャピタル・マーケッツ、バークレイズ、UBS、ウェルズ・ファーゴが融資を提供します。この買収の最大の狙いは、決済の受け取りから送金・精算までを一元管理できるグローバル金融インフラの構築です。
Nuveiはこれまで720種類以上の決済手段に対応してきた実績を持ち、一方のPayoneerは、越境送金ネットワーク、マルチカレンシー口座、そして世界各地の銀行との幅広いネットワークが強みです。両社が統合されることで、150カ国以上において当日・リアルタイム決済サービスの提供が可能になる見込みです。
統合後のプラットフォームは、AmazonやeBay、Walmart、Airbnb、Fiverr、Upwork、Etsy、ByteDance、Shopify、WooCommerceなど、主要デジタルコマースエコシステムを利用する企業を幅広くサポートします。
今回の買収でとりわけ注目されるのが、Payoneerが保有する各国の規制ライセンスです。
同社は中国本土でのオンライン決済サービスの認可を受けているほか、インド準備銀行(RBI)から越境決済アグリゲーターとしての原則承認も取得しています。これらの許認可を活用することで、Nuveiは独自にライセンス取得する場合と比べ、大幅なコスト・時間の削減が見込まれます。
さらに、両社の統合インフラは次世代ユースケースにも対応する方針です。エージェンティックコマース(AIエージェントによる自律的な取引)、ステーブルコイン決済、プラットフォームネイティブな金融サービスへの活用が想定されており、企業の財務部門は複数の決済手段・決済ネットワーク・地域をまたいで柔軟に資金移動できるようになります。
PayoneerのJohn Caplan CEOは「Payoneerは20年にわたり、信頼の構築に時間がかかる市場で何百万もの企業から信頼を獲得してきました。今回のNuveiとの統合は、顧客に提供できるサービスをさらに拡張するものです。より多くの市場で、より多くの企業に、より完全なプラットフォームを届けていきます」と述べています。
The post NuveiがPayoneerを2,750億円で買収――グローバル決済インフラの再編へ first appeared on 駐日イスラエル大使館 経済部.

